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2005年 07月 16日
第二巻は、おおよそ紀元前500年ごろから始まる。特に秀でているところのなかったというローマ人は なぜ栄えていったのだろう。それは、つまるところ彼らがさまざまなものを「受け入れて」きたからである。さまざまな民族を、宗教を、政治体制を、彼らは受け入れることによって発展していったのである。
また、ローマ人は共同体をとても大事にする民族だった。その裏返しで、共同体において自らに課された任務を失敗するとその任務を果たせなかったという「恥に苦悩する」という罰を受けたのである(cf.158p)。何か日本人としてその気持ちがわかるような気がする。たとえば今私はゼミで「6人の共同体」で日々勉強しているのだが、何かの節に私だけ失敗したような気がすると、皆責めたりはしないが私なりにものすごく悔しいときがある。 それにしても、この本は読みやすい。一応世界史選択だったのでそこそこの知識はあるのだが、ほかの方の感想を見る限り、世界史嫌いの人でも難なく読めているようだ(なんだか偉そうでごめんなさい)。これはやはり、作者の文章のわかりやすさや用語一つにもていねいな説明をしてくれる真摯な姿勢が大きい。
by morimoo
| 2005-07-16 01:58
| 本:歴史・ノンフィクション
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